かけたのに、失敗をした人をたくさん見てきました。
そしてその人たちの悲鳴を聞く度にやりきれない気持ちになるのです。
そこで、失敗しないように皆さんに知っておいてほしい事実を書くことにしました。
まずは、歯を失ってしまった場合どのような治療法があるのかを
お話させてください。
現在の歯科治療で、歯を失ってしまったときに
それを補う方法は3つしかありません。
これからそれらの治療法について、良い点、悪い点をお話ししていきます。
1つ目がブリッジです。
失った歯の両隣の健康な歯を削り、かぶせ物をしてつなぐ治療法です。
失った歯の前後の歯を橋のようにつなぐことから、
「ブリッジ」と呼ばれています。
ブリッジは固定式ですから、入れ歯のように
取り外すわずらわしさはありません
また、しっかりと両隣の歯に固定されているので、
モノを食べる時も、違和感なく、美味しく食べることができます。
しかしブリッジには問題点がいくつかあります。
その問題点の1つは、抜けた歯の本数が多いと
ブリッジにすることはできません。
また、失った歯が4本までは連続で補うことはできる(犬歯を含まない
ことと下顎のみ可)のですが、5本目からは支える歯に負担が大きくなる
という理由で対応できません。
次に、ブリッジは少なくとも2本以上の支えとなる歯が必要となります。
そのため、どちらか一方の歯が抜けてしまうと支える歯がなくなって
しまい、ブリッジにすることができなくなってしまいます。
さらにブリッジを支えている歯に負担がかかると言う問題が起こります。
するとブリッジを支える歯に負担がかかりすぎて、歯周病に
なってしまうことが多いのです。
例えば、1本無くなってしまった歯を両隣の歯で支えるとします。
これまで3本でかんでいたのに、その力を2本で負担することになるのです。
会社に例えると、「これまで3人でやっていた仕事を1人やめたから、
2人でやってくれ」と言っているのと同じです。
こうなると最初のうちは頑張れても、2年、3年と経ったら疲れて
辞めてしまいますよね。
それと同じように、支えている歯には大きな負担がかかり、
5年ぐらい経つと支えている歯が辞めたくなってしまうようです。
これが原因で「ブリッジの平均寿命5年から7年」と言われているのです。
そしてブリッジの最大のデメリットは、支える歯の周囲を削って
かぶせものをするので、「健康な歯を削らなければならない」ことです。
ブリッジの支えとするために削らなければ、「これから10年20年と
健康な歯のまま使えたかもしれないのに」です。
本当にもったいない事ですよね。
次回は入れ歯についてお話しします。
【関連する記事】