では、早速昨日の続きを、、、、
失った歯を補う方法の2つ目は入れ歯です。
これは健康保険が適用されるので、非常に安く、手軽に作ることができます。
入れ歯の良い点は安く、手軽に、短期間に作ることができるということです。
しかし入れ歯にも様々なデメリットがあります。
最大のデメリットは、入れ歯は人工の異物ですので補う本数が多く
なるほど、大きくなり、口の中に違和感がでてきます。
お口の中は非常にデリケートです。
あなたは髪の毛が一本入っただけでも気になったことはありませんか?
それが総入れ歯になると女性の握りこぶしくらいあるものを
口の中に入れるのですから違和感が非常に強くなります。
また、入れ歯を支える床のような部分のある入れ歯になると、
食べ物の味や熱さを感じにくくなってしまいます。
そして、部分入れ歯の場合は、入れ歯を入れる両隣の歯に
バネのようなものをかけます。
このバネを残っている歯にかけることにより、入れ歯を固定するのです。
しかし、支えにされた歯はたまったものではありません。
咬む度に上下左右に揺さぶられ、無理な力を加え続けられます。
刺さった釘でも長い時間をかけて上下左右に揺さぶられると、
抜けてしまうのと同じように、バネをかけられてしまった歯は
5年以内に抜けてしまうことが多いようです。
バネをかけていた歯が抜けてしまうと、その歯を補うために
部分入れ歯を大きくすることになります。
今度バネをかける歯は、抜けてしまった隣の歯になります。
数年するとバネをかけていた歯がまた抜けて、ということを繰り返し、
総入れ歯に着実に近づいてしまうことになるのです。
これらが、歯をどんどん失う原因なのです。
失った歯を取り戻すために、ブリッジや入れ歯を作ったのに、
これらが残っている歯をダメにする原因だなんて・・・。
毎日の診療に中で、こういう状況を目の当たりにするたびに
私は歯科医として本当に悲しい思いをしています。
今日はここまでです。また次回お会いしましょう
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